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Last Time
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リマインダーアプリはスケジュールを前提にします。でも、スケジュールのないものもあります。

煙感知器の電池を交換すべきなのは分かっています。椅子に乗って作業したことも覚えています。それは1年半前でしたか、それとも3年近く前でしたか。

こういうものは、たいていの人がいくつか抱えています。車のタイヤ。コンタクトレンズ。犬の虫下し。マットレスの上下入れ替え。親への電話。クラウドだけでなく、戸棚のドライブへのノートパソコンのバックアップ。どれも、その日どうしても急ぐわけではありません。だからこそ、先へ先へと流れていきます。

妙なのは、物事を覚えておくためのアプリは数え切れないほどあるのに、その多くがこの種類だけは苦手だということです。

よく使われる三つの道具

繰り返しのカレンダー予定。 これは、証拠が何もないうちに間隔を決めることを求めてきます。4か月ごとでしょうか。6か月ごとでしょうか。当てずっぽうで決め、その当てずっぽうがそのまま規則になります。さらに悪いことに、やったかどうかに関係なく通知が来ます。一度見送っても、次はやはり予定どおりに現れ、空いた期間のことは何も覚えていません。何度か繰り返すうちに、意味を失った予定をただスヌーズするようになります。

習慣トラッカー。 これは連続記録を中心に作られていて、連続記録は毎日を前提にしています。よくできたものは、途切れさせたくない鎖を作ってくれます。運動や語学の練習にはみごとに効きます。年に2回やることに当てはめると、この仕組みは成り立ちません。鎖はできず、画面はほとんどの時間、失敗でもない空白について語り続けます。ケトルの湯垢取りから4か月たったことで、後ろめたさを感じる必要はありません。

メモアプリのメモ。 正直で安上がりで、日付もちゃんと残ります。ただし、残るのは日付としてです。「タイヤ交換 — 2024年3月12日」と書いてあれば、見るたびに計算することになります。そして1年より前の日付は、妙に実感しにくいものです。2024年3月が1年半前なのか2年半前なのか、ひと目で言える人はほとんどいません。

どれも同じところで行き詰まります。すべてが「いつ期限が来るか」を中心に作られているからです。それは、前もって自分で指定しなければならない未来の一点です。

問うべきは、どれだけたったか

逆にしてみましょう。次回を予定しないこと。前回を記録して、あとはアプリに数えさせること。

煙感知器 412日
タイヤ 683日
親に電話 9日
マットレスの上下入れ替え 201日
iPhoneに表示されたLast Timeの一覧。各行に、そのことを前回やってからの日数が出ている。
一覧です。どの行にも日数がついています。期限はどこにもありません。

考え方はそれだけですが、これで三つのことが変わります。

間隔を当てずっぽうで決めなくて済みます。 実際にやったことを、実際にやった日に記録します。二回やればアプリは本当の間隔を知ります。それはカレンダーに打ち込んだであろう数字とは、まず一致しません。私自身の「3か月ごと」も、実際は5か月ごとでした。

スケジュールに追い立てられません。 412日で止まっている数字は、火曜の朝9時に鳴るアラームとは違います。それはただの事実で、行動できる状況にいるときに見ればよいものです。煙感知器なら、たまたま椅子と電池のそばにいるときです。

空白が失敗でなくなります。 途切れた連続記録はありません。そもそも連続記録がなかったからです。あるのは数字だけで、その数字はただ正しいだけです。小さな違いに聞こえますが、実際には、使い続けるアプリと、うっすらした罪悪感から削除するアプリの分かれ目になります。

本当にカレンダーが要るとき

決まった日付を持つものはたくさんあり、それにはカレンダーがぴったりです。家賃。誕生日。自動車の定期検査。特定の日に切れる処方薬。法的または金銭的な期限があるものは、通知つきのカレンダーに入れるべきです。経過時間の記録がそれを上回ることはありません。

線引きははっきりしています。決まった日付はカレンダーへ、経過時間は別のところへ。 ほとんどの人は前者の道具しか持っていないので、後者の用事が前者の道具に入れられ、うまく収まらず、やがて無視されることになります。

実際にはどうなるか

Last Timeは、後者だけのために作られています。ものを一度追加し、やったときに完了にすれば、そこから日数を数えます。

最新の一件だけでなくすべての記録を残すので、自分の平均間隔を割り出し、その数字を使って——自分で決めた数字ではなく——一覧を予定日超過、今週、今後に振り分けます。

Last Timeの履歴画面。前回から9日、平均間隔21日、記録4件、次回予定は9月26日。
4件たまれば、間隔がおよそ21日だと分かり、次回がいつかも示されます。21と入力した人は誰もいません。
朝のまとめも同じ考え方です。自分の普段の間隔を本当に過ぎたものがある日にだけ知らせるので、読む価値のあるものであり続けます。手で払いのけるだけの通知が一つ増えることにはなりません。
iPhoneのロック画面に表示されたLast Timeの朝のまとめ。予定日を過ぎた項目が並んでいる。
過ぎたものが何もない日には、この通知はそもそも届きません。

数え方は日単位でも、日数では大げさすぎるものには月と年でもかまいません。パスポートの04年 00か月 29日という表示は、日付では決して伝わらないことを教えてくれます。

2012年からApp Storeにあります。それだけの年月がたつと、自分では思いつかなかった使われ方も見えてきます。特定の機器のバッテリーのもち。犬の爪を最後に切った日。コンタクトレンズの使用期間。空き部屋を最後に塗り替えた時期。根っこにある形はいつも同じです。「いつ期限が来るか」ではなく「どれだけたったか」。そして後者のほうが、答えの出しやすい問いなのです。